トップメッセージ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

日本は、今後急激な人口減少が進むという重大な社会課題に直面しており、将来的には人財不足により社会活動の維持が難しくなることが予想されています。その一方で、労働生産性が国際的に低いことから、テクノロジーを活用した業務改革による生産性向上が一層求められています。

近年、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は著しく、業務の効率化のみならず、企業の価値創造のあり方そのものにも変化をもたらしています。これに伴い、テクノロジーを使いこなす人財の重要性が高まっていますが、生産年齢人口が減少する中で、こうした高度人財の確保と育成は、企業にとって極めて重要かつ困難な課題となっています。

こうした中、当社は独自のデータとテクノロジー、そしてそれを最大限に活かす「人財」の力で、企業のマーケティング及びコマース事業を支援し、日本社会の生産性向上に貢献してまいります。

また、当社は『VISION2027』の達成に向け、2026年9月期より「AI企業としての進化」をテーマに掲げ、組織とサービスをAI時代に最適化した形へとフルモデルチェンジいたします。

マーケティングAI事業では、主力サービス「アドエビス」が高い収益性を維持する中、新SaaS「アドエビス・キャンペーン・マネージャー」の正式版提供を開始しました。AIが過去の施策を学習し、次の一手を提案する本サービスは、マーケティング業務のあり方を根底から変革するものです。AIを製品に組み込むことで、お客様に新たな価値を提供してまいります。

コマースAI事業では、ルビー・グループ株式会社の連結化により、EC構築・運用から集客・物流までを一気通貫で支援する「垂直統合モデル」の範囲が広がり、セグメント売上が急成長しました。今後は、EC開発プロセスに生成AIを導入等の取り組みにより、生産性向上と利益率の改善を実現してまいります。

今後も、テクノロジーを駆使して新たな市場を切り拓き、企業価値の向上に邁進してまいる所存です。株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役岩田進